近年、夏の猛暑が一段と厳しくなる中で少しでも車内環境を快適にしたいと考えるオーナー様が増えています。
そのオーナー様が検討されるアイテムのうちの1つがカーフィルムです。
カーフィルムは車の外観をスタイリッシュにし、快適性や安全性を向上させるためアイテムです。
このページでは初めてカーフィルムを施工する方へ向けて、カーフィルムの基本的な情報、フィルムの種類、選び方、どのように施工すれば良いか、さらには車検との関係性について詳しく説明いたします。
カーフィルムとは
カーフィルムとは車の窓ガラスに貼る薄いフィルムで、フロントガラス・リアガラス・サンルーフなどに施工が可能です。
10年ほど前まで車に施工するフィルムと言えば、窓ガラスに施工するこのカーフィルムしかありませんでしたが、近年、ボディを保護するためのプロテクションフィルム、色や素材など見た目を変えるラッピングフィルムなどが登場しており、カーフィルムという言葉が誤解されることがあります。
カーハートでは窓ガラスに施工するフィルムとしてウィンドウフィルム、ガラスフィルムと呼ぶ場合があります。
このページではカーフィルム=窓ガラスに施工するフィルムとして説明します。
主な効果・メリットとして、以下のものがあります。
- 紫外線 / 赤外線カット : ドライバーや同乗者の肌、インテリアを紫外線から守り日焼けを防ぎます。肌の奥に浸透したるみの原因にもなる赤外線をカットします。
- 日差しの眩しさを軽減 : 紫外線と赤外線をカットすることで太陽光の眩しさを軽減します。
- 断熱効果 : 夏場の車内温度上昇を抑え、エアコンの効率を向上させます。
- 飛散防止 : 事故時にガラスの飛散を防ぎ、安全性を高めます。
- 愛車のイメージアップ : 色付きやミラータイプのフィルムを施工することでよりスタイリッシュに見せることが可能です。
- プライバシー保護 : 外からの視線を遮断し、車内のプライバシーを保護します。
- 車上荒らし対策 : 車内を見えにくくすることで車上荒らしに狙われにくくします。
カーフィルムの種類とその効果
カーフィルムには様々な種類とその効果があります。
スモークフィルム
特徴 : 車内の様子を見えにくくし、プライバシーを保護します。また窓ガラスを黒くすることでよりスタイリッシュな印象に仕上げることも可能です。
主な効果 : 紫外線 / 赤外線カット、日差しの眩しさの軽減、断熱効果、愛車のイメージアップ、飛散防止、プライバシー保護、車上荒らし対策
カラーフィルム
特徴 : 青や黄色、緑などさまざまなカラーバリエーションがあり、車の外観を個性的にします。
主な効果 : 紫外線 / 赤外線カット、日差しの眩しさの軽減、断熱効果、愛車のイメージアップ、飛散防止
クリアフィルム
特徴 : 透明でありながら、紫外線や赤外線を効果的にカットします。透明なためフロントガラス・運転席/助手席ガラスにも施工が可能です。
主な効果 : 紫外線 / 赤外線カット、日差しの眩しさの軽減、断熱効果、飛散防止
ミラーフィルム
特徴 : 外から見ると鏡のように映り込み、独特の質感があり、高い遮熱効果があります。
効果 : 紫外線 / 赤外線カット、日差しの眩しさの軽減、断熱効果、愛車のイメージアップ、飛散防止、プライバシー保護、車上荒らし対策
カーフィルムの施工方法
カーフィルムの施工には、専門店での施工と自分で施工するDIYがあります。
専門店での施工
専門店での施工は、プロの技術で確実にフィルムを貼り付けるため、初めての方には特におすすめです。
- フィルムのカット: 車のガラスに合わせてフィルムを正確にカットします。
- フィルムの成型: ヒートガンを使ってリアガラスなどの曲面にフィルムをフィットさせます。
- フィルムの貼り付け: ガラスに水を吹きかけ、ホコリや気泡が入らないように慎重にフィルムを貼ります。
- 仕上げ: 専用のヘラを使って水分を押し出し、完全に密着させます。
DIYでの施工
DIYでの施工はコストを抑えることができますが、完璧に仕上げるのは難しいこともあります。
- 準備: 必要な道具とフィルムを用意します。
- ガラスの清掃: 施工前にガラスをしっかりと洗浄します。
- フィルムのカット: ガラスの形に合わせてフィルムをカットします。
- フィルムの貼り付け: ガラスに水を吹きかけ、慎重にフィルムを貼ります。
- 仕上げ: 専用のヘラで水分を押し出し、ホコリや気泡が入らないようにします。
カーフィルムの剥がし方
カーフィルムを剥がす際には、フィルムや糊の状態に応じて方法を選びます。
フィルムの状態によっては熱線の塗装が剥がれるリスクがあるため、基本的にはDIYではなく専門的に依頼されることをおすすめします。
ヒートガンで温める: フィルムを柔らかくしてから剥がします。
糊剥離剤の使用: 残った糊には専用の剥離剤を使い、ヘラやペーパータオルで除去します。
初めてカーフィルムを施工される方が持たれる質問とその答え
車検に通るかどうか
疑問: カーフィルムを貼ることで車検に通らなくなりませんか?
答え: フロントガラスや運転席・助手席のサイドガラスにカーフィルムを貼る場合、可視光線透過率が70%以上であれば車検に通ります。リアウィンドウや後部座席の窓については、透過率に関係なく車検に通ります。
運転中の視界の確保
疑問: カーフィルムを貼ることで運転中の視界が悪くなりませんか?
答え: スモークフィルムや濃色フィルムは視界を妨げる可能性があります。特に夜間や悪天候時には注意が必要です。透明な断熱フィルムや可視光線透過率の高いフィルムを選ぶことで、視界を確保しつつ紫外線や赤外線をカットすることができます。
サンプルをご覧いただけます
カーハートでは施工前にガラスの可視光線透過率を測定し、施工後の数値や見え方についてお伝えしております。また、フィルムのサンプルを取り揃えておりますので、実車に合わせながらフィルムを選ぶことができます。
施工の難易度と失敗のリスク
疑問: 自分で施工するのは難しく、失敗しませんか?
答え: カーフィルムの施工は確かに難易度が高く、特に初めての方は失敗するリスクが高いです。ガラスの清掃やフィルムの貼り付け時にゴミや気泡が入ると仕上がりが悪くなります。専門店に依頼することできれいに仕上げることができ、失敗のリスクを減らせます。
違法改造と罰則
疑問: カーフィルムを貼ることで違法改造とみなされませんか?
答え: カーフィルムの施工が違法改造とみなされるのは、フロントガラス・運転席/助手席ガラスの可視光線透過率が基準を満たさない場合です。基準を満たしていれば問題ありませんが、違反した場合は改造車扱いになり罰則が科せられることがあります。施工前にしっかりと確認することが重要です。
フィルムの種類と選び方
疑問: どのフィルムを選べば良いか分かりません。
答え: カーフィルムにはスモークフィルム、カラーフィルム、クリアフィルム、ミラーフィルムなどがあります。目的に応じて選ぶことが重要です。例えば、プライバシー保護を重視するならスモークフィルム、断熱効果を重視するならクリアフィルムやミラーフィルムが適しています。
カーハートにご相談ください
カーハートにお問い合わせ頂ければオーナー様のニーズにあったフィルムをご案内いたします。
施工後の注意点
疑問: 施工後にどのような注意が必要か分かりません。
答え: 施工直後はフィルムが完全に密着するまで数時間から数日程度かかります。この期間中は以下の点に注意が必要です:
- 窓ガラスの開閉を避ける
- 施工面に触れない
- 熱線を使用しない
白濁や水泡が発生することがありますが、時間とともに無くなります。
施工後のメンテナンス
疑問: 施工後のメンテナンス方法が分かりません。
答え:基本的にフィルムのメンテナンスは不要です。鋭利な物を当てると裂ける場合があるのでご注意ください。
汚れてしまった場合 : 窓ガラスの清掃は柔らかい布と中性洗剤でクリーニングすることが可能です。
車検時の注意点
フロントガラス: 可視光線透過率が70%以上でなければなりません。
サイドガラス: 運転席および助手席のサイドガラスも70%以上の透過率が必要です。
リアガラス: 透過率の制限が無いため、濃さや色を問わずどのようなフィルムでも施工することができます。
まとめ
カーフィルムは車の快適性と安全性を高めるための重要なアイテムです。
適切なフィルムを選び、正しく施工することで、その効果を最大限に引き出すことができます。
車検に通るための基準を守り、安心して快適なドライブをお楽しみください。
カーフィルム施工についてさらに詳しい情報が必要な場合は、ぜひカーハートにご相談ください。
専門知識を持ったスタッフがあなたの車に最適なフィルムを提案し、施工いたします。