こんにちは、株式会社カーハートです。
今回はMorgan 3 Wheelerのフルラッピングと、灯火類のLED交換をご紹介いたします。
施工内容
- フルラッピング(パールホワイト・メタリックシルバー)
- ヘッドライト・ウインカー・フォグランプ交換
リピーターのオーナー様よりご用命いただきました。
この度もご用命いただきありがとうございます。

Morgan 3 Wheelerは前2輪・後ろ1輪という独特の構造を持つ三輪ロードスターです。
モーガンは1910年に三輪車から事業を始めたメーカーで、現代の3 Wheelerは創業期に同社を支えたサイクルカーの姿を現代に蘇らせたモデルです。
2012年から2021年まで製造され、車体前方にはS&S Cycle製の約2.0L空冷Vツインエンジンを搭載。マツダ製の5速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、1輪の後輪をベルトで駆動します。
エンジンを車体の外へ大きく露出させた姿や、独立した前輪、細いワイヤーホイール、小さなウインドスクリーンなど、一般的な自動車とは大きく異なる造形が特徴です。
クラシックカー、オートバイ、航空機、ホットロッドの要素が一台に組み合わさったような、Morgan 3 Wheelerならではのスタイルです。
ご入庫時のボディはネイビーとシルバーを組み合わせた落ち着いた配色でした。
今回はボディ全体をパール感のあるホワイトへ変更し、ブラックのフェンダーやホイール、クロームパーツとのコントラストを活かした仕様へ仕上げています。
早速ですが完成写真をどうぞご覧ください。



完成後はパールホワイトのボディ、ブラックのフェンダーとワイヤーホイール、クロームパーツ、ブラウンのキルティングレザーがそれぞれを引き立てる仕上がりとなりました。
オーナー様にお選び頂いたホワイトはただのホワイトではなく、ラッピングフィルムには珍しくパールを多く含んだホワイトです。
日差しが当たると細かな粒子感がキラキラと現れます。
パールホワイトは光の強さや見る角度によって表情が変わるため、リアカウルをはじめとしたMorgan 3 Wheelerの丸みのある造形がきれいに見えます。
ラッピングフィルムは塗装の上からフィルムを貼り、車体の色や質感を変える施工です。
塗装による色替えとは異なり、元の塗装を残したまま大きく印象を変えられることが特徴です。
将来的にフィルムを剥がし、施工前のボディカラーへ戻すこともできます。
ただし元の塗装状態、補修歴、フィルムの使用期間などによって、剥離時の状態は変わります。

Morgan 3 Wheelerのボディは一般的な量産車とは構造が大きく異なります。
大きく丸みを帯びたリアカウルのほか、リベット、ボルト、給油口、ロールバー、灯火類、パネルの分割部分などが車体各部に設けられています。
特にリアカウルは面積が大きく、複数方向へ曲面が続く形状です。

フィルムを強く引っ張りすぎると表面の質感が変わったり、時間の経過とともに端部へ負担がかかったりする可能性があります。
車体の丸みを崩さずフィルムのテンションを調整しながら施工を進めております。
金具やリベットの周囲もフィルムの収まりが目につきやすい箇所です。
すべてを一枚で無理に貼るのではなく、車体の構造やパネルラインに合わせて処理することで、完成後に違和感が出にくい仕上がりを目指しています。

フルラッピングとあわせてヘッドライト、ウインカー、フォグランプをLEDタイプへ交換しました。
ヘッドライトはクラシックな丸型形状とクロームのベゼルを残しながら、内部を現代的なLEDユニットへ変更しています。
消灯時にはブラックのインナーがフェンダーやワイヤーホイールと自然につながり、点灯していない状態でも車体全体の印象を引き締めています。
純正のハロゲンライトと比べると現代的な見た目になるため、オリジナル性を重視される方には好みが分かれる部分です。
一方、今回のお車はボディカラーの変更を含め、クラシックな形状を残しながら現代的に仕上げることが全体の方向性でした。
LED灯火類もそのオーナー様のカスタム方針に合わせた変更となっています。


フロントはメタリック系のフィルムで綺麗に反射するようになりました。

エンジンのメッキ部分と比較しても貼ってあることがわからない美しい質感です。




近くで見ると、リアカウルにはフィルムの分割ラインが確認できます。
特徴的な大きな曲面を一枚のフィルムで無理に施工すると、フィルムへ過度な負荷がかかり、時間の経過とともに浮きや剥がれが生じる可能性があります。
そのため今回はフィルムの伸縮性と耐久性を考慮し、ボディ形状に沿って分割して施工しました。
ラッピングは一枚貼りを基本としていますが、複雑な曲面や部品の取付角度によっては仕上がりと耐久性を優先して分割ラインを設ける場合があります。
また一部のパーツは形状や取付角度が非常に厳しく、わずかにフィルムのシワが残る箇所があります。
高額な施工である以上、細部まで美しく仕上げてほしいというお気持ちは十分に理解しております。
丁寧に施工いたしますがラッピングフィルムは伸縮させながら貼り付ける素材であり、車両形状によっては塗装と同等の完全に均一な仕上がりが難しい箇所もあります。
こうしたフィルム施工特有の制約について事前にご説明し、ご理解いただいたうえで施工を承っております。

今回の施工ではMorgan 3 Wheelerが持つクラシックな造形や機械的な魅力を残しながら、フルラッピングとLED灯火類によって外観と実用性を現代的に整えました。
見た目は大きく変わっていますが車体の骨格や露出したVツインエンジン、ワイヤーホイール、クロームパーツといった、この車ならではの要素はそのまま活かしています。
オリジナルを忠実に再現するカスタムではなく、元のデザインを尊重しながらオーナー様の好みを加えた一台です。
Morgan 3 Wheelerのような特殊な形状のお車は、一般的な車両と比べてラッピングの施工方法や注意点も異なります。
ボディ形状、塗装状態、熱の影響を受ける場所、金具やリベットの配置まで確認しながら、施工方法を検討する必要があります。
今回は主に協力会社様で作業を行って頂きました。
カーハートには1000色を超えるフィルムのサンプルがあり、オーナー様がこれだと思われるフィルムを選ぶことができるようにサポートしております。
施工は基本的に自社施工ですが、オーナー様の望みを叶えるために確認を取ったうえで協力会社に委託したりご紹介することもあります。
お気軽にお問い合わせください。
この度はご用命いただきありがとうございました。





